ドイツ旅行。9.ノイシュヴァンシュタイン城 in ミュンヘン。

ミュンヘンに来たからには、行かねばならない観光スポットがある。ロマンチック街道の終点であり、またおとぎ話にでてくるような美しさからディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったと知られている、ノイシュヴァンシュタイン城へ向かう。

 (2012年2月にぽろちが観光した際に撮影)

お城の観光にあたり、ぽろちと配偶者はこちらのVELTRAというサイトから、ノイスバイシュタイン城とリンダーホフ城をバスで巡る現地ツアーに参加した。ミュンヘン発着ということと、価格が比較的安価、そして移動が楽、という点から、我々は申し込んだ。ちなみにガイドさんはドイツ人だが、ガイドは英語となる。しかしバスでも現地でも、日本語オーディオガイドやガイドブックがあるので充分理解できる。

ぽろちと配偶者は、朝8時にミュンヘン駅周辺に集合しバスに乗り込んだ。バスは2台用意されており、1台目は英語圏の方、2台目は非英語圏の方、と分かれていた。我々は非英語圏のグループバスに乗車。意外にも、若い日本人観光客が多い事に驚いた。バスに乗り込み1時間強で、1つ目の目的地、リンダーホフ城に到着である。

(VELTRAから引用)

興奮していたためぽろちと配偶者は自分達ばかりを撮影しており、肝心のブログ用写真を失念してしまったので、申し訳ないが写真を引用させて頂く。このお城はバイエルン王ルートヴィヒ2世が建設し、彼に取っては隠れが的なお城だったと言われており、長い期間住んでいたそうである。写真撮影禁止だっため、場内をお見せできず残念だ。

我々が驚いたのは食卓テーブルのシステムである。食卓についたルートヴィヒ2世が合図をすると、ルートヴィヒ2世の目の前にある食卓テーブルが、合図と共に開いた床の下へと消える。そして下の階で料理が用意され、料理が鎮座した食卓テーブルが再び王の前に戻ってくるのだ。これはまさに現代の、引きこもりが壁ドンなり床ドンしたら、お母さんがご飯を部屋の前においてくれるシステムではないか!

それもそのはず、ルートヴィヒ2世は度重なる戦争、婚約解消など精神的ストレスを抱え、現実から逃れ自分の世界にのめり込み、昼夜が逆転した生活をこの城で送っていたそうである。彼は一人で食事を取り、あたかも客人城館内にはルイ14世、ルイ15世、ポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットの像が置かれ、ルートヴィヒ2世はこれらの人物が生きているかのように挨拶をしたり語りかけたりしたという。

また彼は中世騎士道への憧れが非常に強く、歌劇で知られるドイツの作曲家ワーグナー氏を崇拝していたようで、彼の世界観に浸り陶酔し、日々、'ワーグナー活動'に熱く燃えていたという。彼の生活は、現代の日本のオタク文化と共通する部分がいくつか見つかり、ぽろちと配偶者は、彼に対して親近感が沸いた。

さて、再びバスに乗り込み、オーバーアマガウをいう場所での休憩を挟み、いよいよノイシュヴァンシュタイン城に到着だ。


高い岩山の上にそびえ立つノイシュヴァンシュタイン城。ルートヴィヒ2世による中世の憧れを具現化した城。大変壮麗である。ちなみにルートヴィヒ2世によると、お城は「俺の作品」とのこと。

バスはふもとで下車。馬車、マイクロバス、もしくは徒歩でお城まで上るのだ。馬車は長蛇の列だし、列を並ぶという概念がないのか、早い者勝ちでいつ乗れるかわからない。


我々はマイクロバスを利用する事にしたのだが、こちらもマナーが悪い。我先にバスに乗り込んでやろうという輩が、次々と列を横入り。しかし、到着したマイクロバスに駆け寄る輩をよそに、進行方向へ向け180度方向転換をするバス。入り口は自然と配偶者とぽろちの目の前に。ルートヴィヒ2世が我々を招待してくださったのだ。


マイクロバスを降りてからも、さらに歩く。足下が悪く土などで汚れているため、スニーカーで行く事を強くお勧めしたい。お城に到着したら、まずはチケットと電光掲示板を照らし合わせて頂きたい。入場が時間ごとに制限されているのだ。ぽろちと配偶者は、お城の目の前に並ぶ売店でパンを購入。記念撮影に勤しんだ。



お城の中では各部屋ごとにグループで見学していく。目を惹くのはルートヴィヒ2世の大きなベットである。彼は長身であったらしい。そして、彼の好きな青で彩られた部屋や、玉座を後回しにしてでも作ったヴィーナスの洞窟。実務には不向きであっただろうが、ルートヴィヒ2世の世界観がふんだんにつまったお城を、ぽろちと配偶者は存分に堪能した。そしてこちらのお城も場内撮影禁止。お見せ出来ず大変申し訳ない。

ロマンチック街道最終地点にして最大の名所をしかと目に焼き付けたぽろちと配偶者。いよいよ次回、堂々の最終回を迎える。

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