この湿原は、カロデンの戦いが起こった場所。カロデンの戦いとは、1746年にジャコバイト軍(イギリスで起こった名誉革命の反革命勢力)と、グレートブリテン軍との間の争いです。ジャコバイト軍は、イングランドやアイルランドなど各地にいましたが、特にスコットランドのハイランド地方が最も勢力がありました。最初のスコットランド兼イングランド国王だったジェームズ1世が、スコットランドの出身ということもあって、ジャコバイト軍の勢力が強かったのかもしれません。
名誉革命で即位した国王ウィリアム3世は、イングランドに強い敵意を持っているハイランドの氏族(クラン)に、自分に従うように強要していました。しかし、ある時、ハイランド地方のグレンコーという場所で、村の人々が、イングランドの強硬派と親英派のクランにより虐殺される事件が起きます。罪なき人々が、虐殺されたのです。この事件は国内外で強く批判され、ジャコバイトの蜂起をさらに活発化させることになりました。
しかし、イングランドとスコットランドの国力の差は歴然。1707年に、スコットランド議会はイングランドとスコットランドを合併する法案を可決し、これにより「グレートブリテン王国」が生まれ、スコットランドは独立国家としては消滅してしまうこととなりました。
それでもジャコバイ軍は抵抗運動を止めず、イングランド軍と戦闘し続けます。そして、冒頭のカロデンの戦いが起こります。 この戦いでジャコバイト軍は大敗。多くのジャコバイト達がイングランド軍に虐殺されました。そして、ジャコバイト運動は鎮圧され、組織的抵抗は終わりをつけたそうです。
観光センターのようなところに入ると、まずはお土産屋さんが!
これは、湖水地方のベアトリクス・ポター・アトラクションにもあったコインマシーン!これはやるしかありません!
1ポンド硬貨と1ペンス硬貨を入れてハンドルを回すと、、、。
イングランド軍とジャコバイトの兵士がが刻み込まれていました。
駐車場近くにはハイランドカウがいます。スコットランドのマスコット的な存在ですね!
観光センターでは、入場料金を支払うと、カロデンの戦いについての展示物などを拝見できるようです。ぽろちもじっくりカロデンの戦いについて学びたかったのですが、時間がなくて断念。カロデン湿原ではのんびりすることができず、ドライバー兼ガイドのフランク率いる一行は、一路ネス湖(Loch Ness)へ!
出発前、バスの席につくと、フランクから衝撃の発言が。
「ネス湖のボートに乗ることができるのは14人までだよ!朝のアンケートでネス湖に◯を付けた人を優先的に受け入れるから申し出て!」(アンケートに関しては、前々回の記事をご参照下さい)。
ぽろちと配偶者はネス湖に◯を付けていたので、「Yes! Yes!」と猛烈アピール。ここで主張しなければ、◯を付けていない輩に横取りされると思ったのです。アピール力が強い外国人に混じってアピールするのは大変でしたが、何とか無事ボートに乗るチャンスをゲットできました。
しかし、14人しか乗れないという件を、今初めて聞いたのでびっくりでしたし、フランクはマイクではなく地声でアナウンスしていたので、バスの後ろの席の人まで伝わっていたか不明、さらには日本人旅行者にとって、彼のスコットランド訛の英語を聞き取るのはなかなか至難の業だったのでは、とこの旅行会社は少し不親切だな、と感じました。
ネス湖の観光センターにつくと、選ばれた14名が、迎えに来てくれたマイクロバスに乗り込みボート乗り場まで向かいます。この時に、14ポンドをオプションツアー代として支払いました。
乗ったボートです。"ボート"という言葉のイメージから小さな手漕ぎボートの可能性もあるんじゃ、、、と不安でしたが、期待していたボートでホッと一息。ここからはダイジェストでお楽しみ下さい。
インヴァネス城きれい!
大体1時間弱のクルージングでした。お天気もよく大満足。
観光センターの裏にネッシーがいた!と配偶者が騒いでいましたが、さらりとかわしてホテルに向かいます!
つづく。
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2 Comment
ツアーが同じでも、内容が違って驚きです。ネス湖に着いたのは19時くらいで、ボートは乗りたい人が乗れば?って感じでした。ただ共通なのは、訛りがきついことと、車内アナウンスが、肝心なことほどいい加減なことですかね。私達はジャコバイト号でいい加減なアナウンスによるハプニング発生でした。またお知らせしますね。
Replyガイドさんによって、色々と変わるのかもしれませんね。ジャコバイト号のお話、楽しみにしています!ジャコバイト記事までもう少々お待ち下さい!コメント頂きましてありがとうございます。
Reply匿名でのコメントには、お返事できないこともありますので、御了承ください。