まさかイギリスの歯医者に行くなんて…。その1。

ぽろち、まさかのイギリスの歯医者に行くことになってしまった。


7月初旬、ぽろちは歯に異変を感じた。歯が、異常に沁みるのだ。冷たい飲み物はもちろんのこと、温かい物や常温のものまで。とにかく口に入れるもの全てが、鋭い痛みを伴って沁みるようになったのだ。「3月に日本でメンテナンスしたのにな…。ま、いっか」と思いつつも、熱々ミートボールを食べた時に沁みて激痛が走ったときは、さすがに震えた。

ただ、持続的な痛みというわけではなく、最初の一口のみ痛いだけで、歯が慣れるのか二口目以降は痛みを感じない。それに、この歯は結節というトゲのような突起が生えており、常に沁みる歯だった。最近いつも以上に沁みて痛みが強かったし、ミートボールの件で頭の中に歯医者の文字が過ったが、結局、知覚過敏に効くというイギリス版シュミテクトで念入りに歯を磨き、そのままやり過ごしていた。

しかし、ぽろちの歯は死んだ。

死んだ、というのは言い過ぎだが、要は尋常ではない激痛に襲われ歯が再起不能。当初は何故か飲食すると痛みが和らいだため、常に何かを食べていたが、もりもり食べ飲んでいるぽろちの姿を見た配偶者には「本当に痛いの?」と疑われる始末だった。しかし、そのうちいよいよ痛すぎて食べれない、眠れない、鎮痛剤のロキソニンを食べるように1日数十個飲むという日々が続き、「イギリスで死ぬんだな…お墓どうしよう」と本気で思った。


結局「死ぬ前に一度歯医者に行こうよ…」という配偶者の一言で歯医者に行くことになったのだが、ここはイギリス。そう簡単に歯医者に行けるわけでもない。まずは、イギリスの歯医者事情について調べるところからはじまった。

イギリスには、「NHS(National Health Service)」と呼ばれる国営の医療機関と、「プライベート」といわれる私立の医療機関がある。

NHSは、処方箋代などを除き、医療費は原則無料。イギリスに6ヶ月以上滞在する方なら、基本的には誰でも医療サービスが受けられる。しかし、残念ながら歯科は有料。それに加え、近年国から予算が削減されたようで、その予算では患者を受け入れるのも厳しいようなのだ。なので、NHSの歯科医院は、基本的に新規患者を受け入れていない医院が多いらしい。仮に「新規患者OK」のNHS歯科医院あったとしても、すぐには診てもらえず、早くても受診までに数ヶ月かかるとか…。こりゃだめだ。

一方のプライベートは、新規患者を受け入れており、すぐに受診できるというメリットがあるものの、医療費は全額自己負担。なので、かなり高額の医療費を支払わなければならない。「たかだか歯を1本治療するだけだし高くないでしょ…」と思っていたが、とある歯科医院の値段表を見ると、虫歯1本治療するのに£900かかるそうで、「£900もあったら日本に帰れるなり…」とこれまた震えが走った。

費用がどうなるのかが心配だったが、とりあえず、NHSでもプライベートでもいいからまずはNHSのウェブサイトで、自宅付近の歯科医院を検索することに。そして、Great Stuart Street Dental PracticeGenix Healthcareを見つけ、早速電話をかけると、どちらも新規患者を受け入れており「登録するならとにかくはやく来て!」とのことだった。幸い配偶者の同僚が、Genix Healthcareに通院していた経験があり、治療が丁寧、さらにNHSの患者として受け入れてもらえると教えてくれたので、大急ぎでGenix Healthcareへ。

次回、ぽろちがイギリスの歯科事情を体を張ったレポートをお伝えする。



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