3.イギリスビザ Tier 2 (General)取得までの道のり〜CoS〜

UK ビザTier2(General)の取得に必要な書類については、前回お話した通りだ。今回はその一つである、CoSについてお話したいと思う。


CoSとは、Certificate of Sponsorshipの略称であり、イギリスのスポンサーによって雇用されることを証明するものである。実際に取得した配偶者の感覚ではあるが、これは書類として効果を発揮する物ではなく、一人一人に割り当てられたCoS番号とその個人情報が結びつけられており、UK Visa and Immigration により端末上で情報が管理されているものと思われる。VISA申請の要項にもCoSの書類がVISA申請時に必要だという記載は見当たらず、オンライン申請の際にCoS番号を書き込むだけであった。しかし念のため、VISA申請センターでの申請時、CoSの書類の原本を持参し提出した。職の証明にもなると思うので、よっぽどの事が無い限り、提出しておいたほうがよいだろう。

肝心のCoSの発行方法についてだが、私たちがまず初めに行うべき事は、雇用先と自分を雇用してもらうことを約束することである。その後は、雇用先がCoSの準備を始めてくれるので、こちらは雇用先にCoSの発行のために必要な情報を相手から送られてくるであろう書類に書き込み、後は待つだけでよいのだ。

なんだ、簡単なことではないか、と安心してはいけない。相手はイギリスの事務。書類の処理が遅いなんてものではない。配偶者は2015年の3月中旬から仕事をスタートする計画をたてて粛々と準備を進めていたのだが、CoSの書類の発行が遅れたために4月の中旬まで、約一ヶ月も後にずれ込む事となった。なぜこんなことがおこったのか。

それは、UK VISA and ImmigrationのCoSの発行のシステムに問題があったのだ。こちらのウェブサイトに よると、「CoSの申請書はその月の10日が過ぎた最初の営業日に審査される。もし、その月の5日以降に申請した場合は、次の月の審査に回される。」とのことである。

これを知った時配偶者は愕然とした。配偶者が職場でインタビューしたのが1月の下旬、職場の事務が書類を揃えUK VISA and ImmigrationにCoSを申請したのが2月5日以降だったのだ。つまりこの時点で、配偶者のCoSは3月の10日以降にならないと発行されないということが確定していたのである。挙げ句の果てには、イギリスで発行されたCoSを証明する書類が一週間以上かけてようやく日本に届くという災難だ…。

配偶者はTier5で2年間イギリスで就労しており、そこからTier2に切り替え、仕事を続行する予定あった。この切り替えは日本で行わねばならなかったので、職場に素早く復帰するために、ビザの切り替えをいかに速やかに行うかどうかが最重要課題であり、入念に計画を立てていたつもりであった。それがこのCoS1つで見事に崩れ去り、日本で1ヶ月のニート生活を強いられる事となったのである。

UK VISA Tier2 (General)を自力で申請しなくてはならない方は、どうか配偶者のような失敗をしないよう、早めに雇用先にCoSの準備を念入りに進めて欲しい。ただし、CoSは発行後三ヶ月の間だけ有効である。よって早すぎもいけないのである。

次回は銀行証明についてお話したいと思う。つづく。


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