エディンバラ在住の今、この時期にデパ地下やショッピングモールでチョコレートを吟味できないのは寂しいが、いいこともある。何故根付いてしまったのか意味不明だが、職場で義理チョコを配る必要がないし、「これあげなきゃダメな感じ…?」と悩むこともない。そういうわけでぽろちのバレンタインデーは、美味しいチョコを食べることも煩わしい義理チョコもなく、普通に終わる予定だった。配偶者が、「バレンタインだよ!」と騒ぎだすまでは。
バレンタイン!と騒がれてもぽろちは無視を決め込むつもりだったが、日に日に謎のアピールをしだす配偶者。「バレンタインにおやつ作ったら、ホワイトデーに何か作ってくれるのか」と尋ねれば、とぼけるか「お返しはケンタッキーのチキンで」とふざけたことを言う始末だ。かなりウザい。
しかし、配偶者は別として、せっかくのなので自分に何か作って食べたい。そう思い始めた頃、タイミング良く配偶者が「塩キャラメルタルトが食べたい」と言い始めたので、かなりうっとおしかったが作ることにした。
完成品がこちら。塩キャラメルかはどうか不明だが、それなりになったように思える。ちなみにあんなにバレンタインアピールしていた配偶者は、職場の飲み会で不在。かなりがっかりしたが、タルトのほとんどをぽろちが食べようと思う。飲み会で配偶者は何かチョコレートを貰えるのか若干期待していたが、イギリスのバレンタインデーは愛を伝える日であり、さらに男性から女性へ、のベクトルなのだ。配偶者はどうやらこのことをぽろちに黙っていたようだ。許しがたい。
配偶者のホワイトデーのおもてなしに大いに期待したい。
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