本気のデブになる前に。

配偶者が、デブになった。

事の始まりは、ぽろちの「最近顔丸いし、なんだか体がもたついて動き鈍い感じするけど、デブ大丈夫?」一言だった。確かにぽろちと一緒に生活し始めてから、食生活は大きく変化した。一人暮らしの時よりも、日々の食生活は大幅に改善されたし、ぽろちと共通の趣味であるポテトを食べることや週末の外食などで、食事の質はもちろんのこと、カロリーも食欲も豊かになったと思う。しかし、別にぽろちに指摘される程のデブではない!しいて言うなら、ぽろちが何度か限りなくラーメン屋さんに近い炒飯を生み出した時などは、軽くお米2合程ぺろりと平らげたし、唐揚げが食卓に登場すればそのほとんどを飲み物のように食していたことなどは反省する。しかし、もう一度言わせていただく。デブではない。ぽろちの目は節穴だ!

配偶者デブ疑惑。ぽろちに何度指摘されても、断固否定の姿勢をとり堂々としていた配偶者だったが、次第に雲行きが怪しくなってきた。まず、ジーンズがキツい。座るとお腹が乗っかる感じ、説明しなくともお仲間の方はお分かりいただけるだろう。とにかく、無様なお腹が、するりと履きたいジーンズを邪魔するのだ。ファスナーはかろうじて閉まったが、吹っ飛ぶのも時間の問題だろう。おまけに、久々に全身鏡に映る己の姿が、完全にデブだった。デブちん。本当にデブ。もう絶望だ。

絶望を叩き付けられた配偶者に、更なる現実を突きつけてきたのは、哀れみの目で配偶者を見つめるぽろちが差し出した体重計だった。意を決して、日本からぽろちが持参した体重計に乗る。足に伝わる冷たい感触が、配偶者の焦りを加速させた。配偶者の通常の体重は、60kg。しかしそれが今や…


まさかの、66.8kg。2度見、3度見しても66.8kgだ。体重だけ見れば一般的かもしれないが、通常60kgの配偶者にとっては、非常に深刻な問題であり、緊急事態だ。正真正銘のデブ。もう、完全なデブだ。おそらく3ヶ月弱で7kg増加。デブ。

こうして現実を直視し己をデブだと認めた配偶者は、ダイエットを決意する。しかし…趣味はポテトを食べることで外食は心の癒しである身としては、食事制限は避けたい。そして出来れば短期間で、楽に、お菓子食べながら痩せたい。初っ端から楽な道を考えている時点で、もうダイエットの結果は目に見えているようなものだが、とにかく楽したい一心で、配偶者は冬休暇の12月24日〜1月3日まで「とりあえず夕食だけ抜いちゃうよダイエット」を決行することにした。文字通り、夕食だけを抜く。朝食や昼食は通常通りだが、食べ過ぎはダメ。そして、適度な運動を心掛ける。全ては本気のデブになる前に、痩せなければ。

スタートは既にご存知の通り、66.8kg。1日目はクリスマスディナーと前回ご紹介したクリスマスプディングを前日に食べ過ぎたせいもあり、1グラムも痩せなかった。2日目、3日目は、ぽろちのお菓子の誘惑に屈したが、数グラム程減った。そして4日目以降から徐々に減りだし、5日目で65kg台になった。ここで再びぽろちのお菓子の誘惑に負けてしまったが、改めて気を引き締め直す決意を固めた。ちなみにぽろちにも、夕食抜きを協力してもらっている。


体重が減ると俄然やる気が出てくる。というわけで、筋トレを追加。ぽろちが日中秘かに続けているワークアウトの1つである、「ジリアン・マイケルズの30日間集中ダイエット」をやることにした。有酸素運動と筋トレを組み合わせたトレーニングはかなりレベル高く、なんとか最後までやり通したが、非常にキツかった。しかし30分という短時間であることと、テンポよく進行していくプログラムのため、続けられる。配偶者は、夕食抜きに加えて筋トレを追加し、残りの6日、ぽろちの誘惑に負けながらも真剣に減量に取り組んだ。


そういうわけで、配偶者の努力の結晶である、本日最終日の体重をご覧いただこう。


62.7kg。66.8kgから、約4kgの減量に成功だ。夕食こそ抜いたが、朝食や昼食、お菓子も食べていたし、外食もしていた。その結果、4kg減量。短期間でこの結果は、なかなか良いフィナーレではないだろうか。この結果に調子に乗ってリバウンドが心配ではあるが、しっかり食べながらの減量だったため、今のところはリバウンドにナーバスになる必要はないと思われる。しかし、油断はできない。が、とりあえずデブからは脱却しただろう。

どうせ痩せられないでしょう、と思っていたが、まさかの有終の美を飾り余裕の配偶者を見て、焦りを覚えるぽろち。ぽろちのダイエット企画が、スタートする日も近い?

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