ソーセージが好きだから…

前回、ぽろちがイギリスのまずいソーセージを調理中、突然ソーセージが爆発し、命の危機に遭遇して震え上がったという件をお伝えした。そして、如何にイギリスのソーセージがまずく、何故ソーセージに小麦粉を加えるなどという、イギリス独自の謎のソーセージ・メソッドも述べさせていただいた。こういった経緯から、ぽろちと配偶者はもうイギリスのソーセージは絶対に食べたくない、という結論に至り、おいしいソーセージを探し求める旅に出る決意をした次第である。


これまでにイギリスで、口に合わずもう二度と食べたくない、ということを何度か経験した。在住者の方ならこのような苦い思いを経験済みだと思うので、ぽろちと配偶者の気持ちをわかってくれるはずだ。大抵は、「売っている物が美味しくなければ、自分で作ればいいんだ!」と、攻めの気持ちで料理に取り組んできたが、さすがに今回のソーセージを作るのはちょっと躊躇いがある。いや、手間はかかるが、ソーセージは家庭で作れるし、実際ぽろちの祖母は普通に作っていたので、手順はわかる。しかし、とにかく面倒なのだ。おまけに、面倒に加えて、ソーセージは作るこができても、「美味しいソーセージ」を作ることは、ぽろちには無理。結局スーパーや通販に頼るしかない。

しかし、通販は外国の宅急便システムに対して、なんとなく不安が付きまとう。ましてや食品となると、一層不安にかられるため、今回は却下。必然的に選択肢はスーパーに限られる。とりあえず日本の感覚でデパート的な所に行ったのだが、食品コーナーには肉類は生ハムくらいしかなく、充実しているとは言い難かった。これは、ちょっと涙が出る品揃えだった。

「もう、日本に帰らないと普通のソーセージは食べれないのだろうか…」と、一抹の望みをかけてぽろちと配偶者は「ドイツ系のスーパー、リドル(Lidl)」の門を叩いた。ドイツ系のスーパーに普通のソーセージがなければ、もうこのソーセージに対する思いは綺麗さっぱり拭い捨てようと半ば諦めの気持ちでぽろちと配偶者は挑んだのだ。



ドイツ系のスーパーは、リドルの他にアルディ(ALDI)があるが、自宅から離れているため、今回はリドルでの調査となる。ドイツ系スーパーは比較的安価で提供してくれるため、何かと便利ではあるが、安価な分、野菜や果物、生物の購入は慎重になった方が良いかと思われる。


さて早速、ぽろちと配偶者はソーセージコーナーにダッシュ。ベーコンやらハムが並んだ箇所に到着し、吟味していると、ふと日本ハムが製造している「アンティエ レモン&パセリ」のような商品が目に入った。



これだ…!リアル・ソーセージ!


ぽろちと配偶者は思わず、ハイタッチ。そしてその隣には、安定の茶色ソーセージもあり、即購入。ちなみに茶色ソーセージの中身はこちら。


当初は「なんか魚肉ソーセージっぽい…?」とぽろちと配偶者を思わせる、疑惑のソーセージではあったが、全然魚肉ソーセージなどではなく、普通のソーセージ。茶色のソーセージには大変申し訳ないことをした。


ドイツでは「肉100%でなければソーセージと記してはいけない」という厳しいルールの下、ソーセージが製造されているため、とにかく安心して普通のソーセージを食べれるのだ。

そういうわけで無事、ぽろちと配偶者はイギリスのまずいソーセージから見事脱出し、正真正銘のドイツのソーセージに巡り会うことができた。ちなみに、ぽろちと配偶者がイギリスのソーセージはまずい、と何度も申しているが、日本人の知人は、このイギリス独自のメソッド・ソーセージが大好きとのことだ。なので、決して食べられないということはなく、もはや好みの問題である。ただ、「美味なるものには音がある」のCMで育ったぽろちと配偶者には、「美味でもないものには音もない」イギリスソーセージを、もう二度と口に入れたくないのだ。絶対に。
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