君はもう口にしただろうか? 噂の揚げマーズバー!

この世の中には想像がつかない何とも不思議で奇妙な食べ物が確かに存在しており、日の目を見たくてうずうずしている"彼ら"があなたを待っているはず。きっと口にすれば新しい世界が広がるに違いないだろう。

その"彼ら"のうちの1人を紹介しよう、Deep Fried Mars Bar(揚げマーズバー)だ。別名、揚げマーズバーとも呼ばれてる。


Mars Bar(マーズバー)とはあのスニッカーズの親戚で、ヌガー入りのチョコ・バー。つまり、Deep Fried Mars Barとは、読んで字のごとし、マーズバーのフライである。思わず耳を疑う"料理"だが、話題性もあってか大人気のようだ。調理方法は、何とフィッシュ&チップス等の魚のフライ用の揚げ衣を大胆にもマーズバーにたっぷりとつけて、そのまま油で揚げてしまうのだ。何とも不思議な感覚である。

何故このような何とも理解しがたい"料理"がこの世に生を受けてしまったのだろうか。
聞けば、スコットランドは何でも揚げてしまうことで有名らしく、とあるお店の主人にお客が「マーズバーを揚げて欲しい」と頼んだことが、どうやらきっかけのようである。詳細はWikipediaに掲載されているので、更に詳しい情報はwikiで!

'彼ら'の入手場所はエディンバラ内に色々あると思われるが、偶然にもGrassmarket(グラスマーケット)にあるTake away(イギリスではテイクアウトのことをテイクアウェイと言います)のお店Castel Rockで発見!


ぽろちと配偶者がお店に入ると、やる気のなさそうなおばさん店員二人がぺちゃぺちゃとおしゃべり中。配偶者がレジの前に立っても、挨拶もなし。おしゃべりは一向に止まらず、それどころか配偶者を挟んでおしゃべりをしているではないか!不届き者のおばさん店員二人には、目の前にいる配偶者が見えてないようで、真剣にゴシップについて語り合っていた。


先程まで意気揚々としていた配偶者だったが、おばさん店員に無視されているため、配偶者の動揺は明らか。 ちなみにぽろちは無視されたことで完全に戦意喪失しており、お店の隅の方で固まっていたのだった。

配偶者 "Deep Fried Mars Barを下さい…"
おばさん"(同僚とおしゃべりしながら)無言"

おばさん店員2人の世間話を見計らい、配偶者は勇気を出して注文したが、お話は止まらず。しかし注文を聞いてはいたのか、おばさん店員の1人がマーズバーの包みをあけ、衣になるであろう白い液体の中に、マーズバーを面倒くさそうにボチャンとイン。そして油の海にマーズバー、ダイブ。おばさん店員は手についた液体を洗いもせず、衣の液体の入ったボウルに指先をこすりつけて落としている。おばさん…。あんた…。ぽろちも配偶者も苦笑い。

そして間もなくして渡されたのがこちらだ。本当に、ただマーズバーを揚げただけ、である。お値段は£2.5。マーズバー自体は£1もしないので、何か付加価値があるのだろうか。


お味は言うまでもなく、甘い。甘すぎる。 どろっと溶けたマーズバーがとてつもない甘さを発揮しており、油と奇妙なハーモニーを奏でもうよくわからない風味だ。非常に驚きだが、1990年代の中頃にスコットランドで人気が出たようだ。なんてこった!あまりの不味さにぽろちは早々にギブアップ。配偶者は何故か頑張って食べていた。

食べかけで申し訳ないですが、こんな感じで揚がっております。


ちなみにチョコレートとヌガーが揚げ油で溶けてしまうため、マーズバーを調理する際には細心の注意と技術が必要なんだそうだ。ただのマーズバーにあらず。何とも奥が深い…。

怖いもの知らずの方は是非挑戦してみて欲しい。

★☆☆☆☆(1/5)


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