片道£1でイギリス中を旅できる!?mega busに乗ろう!

長距離バス、mega bus (メガバス)を利用されたことはあるだろうか。



ぽろちと配偶者は長距離バスに縁遠く、日本でも海外でもほとんど利用したことがない。安価な料金は確かに魅力的ではあるが、安価と引き換えに長い間バスに揺られるのは、最近アサラーに突入したぽろちと配偶者には苦痛でもあり、何よりトイレ心配性症候群のぽろちは、「トイレは使用できるのか。トイレ使用中、バスの突然の揺れに膀胱が対応できず標的を外したらどうしよう…」と不安なのである。しかし、トイレの不安を差し引いてでも、何故だか興味が掻き立てられるバスがあった。

ヨーロッパに居を構える方なら一度は耳にしたことがあるであろう、メガバス。


 長距離バスの旅に革命的で破棄的な価格を生み出した、イギリスの長距離バスの名称である。イギリスの主要都市を、'no-frills'、余計な飾りのないサービスで、片道£1からという何とも低賃金で乗車できる。青いバスに、2頭身のデブちんキャラクターがあしらわれているのが特徴だ。安価の対価としてサービスは一切ない、とのことだが、目的地に行ければいい、との考えの方には、もってこいの交通手段であろう。ちなみに配偶者は、このデブちんの容姿からしてDVの素質があり、バイオレンスを内に秘めているに違いない…と怖いらしい。


外出すれば必ずと言っていい程見かける、メガバスデブちんキャラクター 。そして£1の魅力。賛否両論の評価。ぽろちと配偶者はスコットランドはアバディーンに用があったため、物は試し、往路だけエディンバラからメガバスを利用することにした。復路は電車である。

メガバスのチケットはネットのみの販売になる。低運賃を提供するため徹底したコスト削減を行っており、その1つにチケットの購入予約はネットでしか受け付けないのだ。行き先を選択し乗車したいバスの時刻を選択、予約後は画面上に表示されたチケットをプリント。後は乗車当日に運転手に提示するだけである。

何度も申しているように、メガバスの最大の魅力は低運賃である。本当に£1から乗車できるのだろうか。早速検索をし、時刻表及び料金を確認。残念ながら我々が購入した際の購入画面履歴をスクリーンショットし忘れてしまったため、今から一ヶ月後のエディンバラ発、アバディーン行きの情報を掲載しお伝えさせていただく。ちなみにぽろちと配偶者は、乗車予定日の約一ヶ月前にチケットを購入した。


上記が一ヶ月後の情報である。£8席が大部分を占めているが、よく見ると確かに£1席(赤丸)も、ある。しかしかなり限られている。

続いて、年が明けた2ヶ月後を見てみよう。


なんと…先程の一ヶ月前の情報とは打って変わり、£1だらけではないか。試しに検索画面で人数を2人に増やしてみる。通常であれば、£2 (1+1)のはずだが、何故か£9。この謎の料金形態の仕組みはどうなっているのだろうか。

あくまで配偶者の推理ではあるが、£9の内訳は£1+£8(前割正規料金)ではないか…とのこと。さらに配偶者は、「1台のバスあたりに1席だけ£1席が設けられており早い者勝ちで埋まっていくのではないか」と持論を展開し始めた。真偽の程は分からないが、要はご購入はお早めに、ということだ。

チケット購入さえすれば、後は乗車するだけである。エディンバラはウェイバリー駅近辺にあるデパートHarvey Nichols Edinburghに隣接している、バスステーション。


このエスカレーターを下った先に、バスターミナルがあり、様々なバス会社のバスが停車している。低運賃の対価にサービスは質が悪い、と伺っていたため、てっきりメガバスのバス停だけしょぼいのではないか…と思っていたが、他のバスと同じく堂々とバスレーンに並んでいたため、安心した。


こちらの電光掲示板でバス停番号を確認。ぽろちが電光掲示板で確認中、既に配偶者はお手洗いを済ませていた。ちなみにこちらのバスステーションのお手洗いは、エディンバラにしては珍しく有料で30ペンスかかるため、予め小銭の準備を忘れずに。

上記でも申した通り、乗車時に運転手さんに予めプリントアウトしたチケットを見せる。その後は席につき、目的地までバスに身を委ねるだけである。ぽろちと配偶者は持参したおにぎりやお菓子を食べのんびりと過ごし、約3時間弱でアバディーンへと到着した。

メガバス乗車前は「低運賃だからこその質の悪いサービス」との評判に不安だったが、他のバスと何ら変わりがなく、しいていうならバスの座席がギシギシと大きな音で鳴るのが耳障りだったくらいで、特に不自由せずそれなりに快適な旅であったと思う。しかし今回は3時間程の旅であったが、更に長距離移動となると長距離特有の不便さゆえ、噂の「質の悪いサービス」を体験するのかもしれない。

メガバスでの更なる長距離移動調査はまた別の機会に是非したいと思うが、それ以前にぽろちと配偶者の腰が耐えられるかどうか…。まずは体を鍛えることにしよう。
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